フローリングの洋間が人気を集めている一方、実は日本らしい和室も人気です。しかし、障子や枠の種類が多すぎて、どれがいいのか迷ってしまう人も多いはず。そこで今回は、リフォームで和室を作る際に悩みがちな障子の種類や選び方について解説していきます。
障子紙の種類と特徴
主な障子紙の種類3つをご紹介していきます。
手すき和紙
手すき和紙は、職人が1枚ずつ丁寧に手すきで作成。和紙の原料である「楮(こうぞ)」の含有率で、品質が異なります。楮が40%未満の製品は、パイプや食物繊維を含んでいるため、楮40%以上の和紙に比べ品質は低めです。
機械すき和紙
機械によって作られており、含有している成分によって特徴が異なります。レーヨンが40%以上含まれているレーヨン障子紙は、光沢と強度があるのが特徴。パルプ80%以上の和紙は、他の障子紙と比較して破れにくいのが特徴です。紫外線に弱いため、定期的な張替えが必要。
プラスチック製障子紙
2枚の塩化ビニール製のシートで和紙を挟んだプラスチック製障子紙は、破れにくく耐久性に優れているのが特徴です。アイロンや両面テープで張れるタイプもあり、扱いやすく便利。
障子枠の種類と特徴
一般的な障子枠6種類と特徴について解説していきます。
荒組障子
荒組障子は、一般的な和室にもっとも多く使用されているタイプ。組子の数が少なく、縦横の組子の感覚が広いのが特徴です。
横繁障子
横繁障子は、関東エリアでよく使用されています。横の組子が通常よりも多いのが特徴。
縦繁障子
縦繁障子は、主に関西地方で一般的なタイプです。縦の組子が多く使われています。
雪見障子
雪見障子は、障子の下部分にガラスをはめ込んだデザインが特徴。ガラスを通して雪景色が見えるため、雪見障子と呼ばれています。
腰付障子
腰付障子は、障子の下部分約35㎝の高さまで腰板をつけたタイプ。柄のないシンプルな腰板が多いですが、柄がデザインされた腰板もあります。
猫間障子
猫間障子は、障子の一部分に開閉できるガラス窓を設置したデザインです。当初は障子を閉めた状態でも猫が出入りできるようにガラス窓はありませんでした。しかし、気密性の観点から、開閉可能な窓を設置したと言われています。
障子紙の選び方のポイント
障子紙選びのポイントについて解説していきます。
破れにくさ
小さな子どもやペットがいる家庭では、障子を破られてしまうことも。そこで破れにくい素材のプラスチック製障子紙がおすすめです。
デザイン
障子紙には、絵柄がデザインされた種類もあります。華やかな印象の部屋にしたい場合、色付きのデザインにするとよいでしょう。
扱いやすさ
障子の張替えを手軽に済ませたい人は、アイロンや両面テープで張れる障子紙がおすすめ。ノリで手が汚れることもなく時間もかかりません。
和室に欠かせない障子は、部屋の印象を大きく左右する重要なポイント。どのような雰囲気にしたいのか、また家族構成などで、最適な障子を選ぶとよいでしょう。