洗面所は毎日利用する場所です。歯磨きや洗顔など、女性であればお化粧などさまざまな用途で使用されます。当然、家族がいれば、家族の人数分だけ多く使用されるため汚れも傷もつきやすくなるため注意が必要です。
ここでは、洗面所をリフォームする際に知っておきたいポイントをご紹介します。
洗面所で起こりやすいトラブル
洗面所は洗濯機が置かれていたり脱衣所とつながっていたりすることが多いです。
このため、湿気がこもりやすいという特徴があります。浴室や脱衣所に換気扇があっても洗面所に換気扇をつけることは少なく、カビや結露が生じやすくなっていることも珍しくありません。
当然ながら水道を何度も使うため、蛇口から水漏れが起きたり排水溝が詰まったりなども起こりやすいと言えるでしょう。
洗面所リフォームのポイント
・収納に注目する
洗面所は歯磨きや洗顔など、複数の目的で使用する場所だからこそ、収納力に注目してリフォームしましょう。
洗面所は歯ブラシやタオル、化粧品や髭剃りなど小物が多くなる傾向があります。これらの小物は、奥行きのある棚や高いところにある吊戸棚に収納すると取り出すときに不便になってしまいますので避けたほうがいいでしょう。
小物の収納場所には、壁埋め込み収納を利用すると取り出しやすくなります。また、引き出しなどがあれば、奥に収納しても取り出しやすくなるため安心です。
・洗面台の高さに注意
洗面所を使用する時間は短いため意識することは少ないかもしれませんが、洗面台の高さもチェックしておきましょう。
洗面台の高さは、身長の約半分が適切だと考えられています。しかし、現在日本の洗面台の高さは75~85cmの製品が多く、想定されている身長は150~170cmになっているのです。
75cmと85cmでは大きな差はないと考えてしまいがちですが、75cmの高さが使いやすい身長は150cmで、85cmの高さが使いやすい身長は170cmだとすると大きな違いだと言えます。
リフォームする際は、家族の平均身長を基準にすると良いでしょう。
また、低すぎると腰を痛めやすくなるため要注意です。腰痛を抱えている方が家族にいる場合は、その人の身長に合わせた高さに設定することをおすすめします。
・湿気に強い内装にする
洗面所はお風呂場や脱衣所に隣接しているため湿気がこもりやすくなります。このため、湿気に強い内装にすることも大切です。
特に、蛇口付近の壁は洗顔剤や歯磨き粉が飛び散ることが考えられるため、水はね汚れにも注意が必要です。
通気口や換気扇を設置したり、除湿器などを設置するスペースを確保したりといった対策もおすすめ。調湿効果のあるタイル状の壁材も近年注目されています。
洗面所は1日過ごす中で使わないことはないと言えるほど使用率の高い場所です。
使用用途が多く、多湿で汚れが飛び散りやすい環境だからこそリフォームの際は今回紹介したポイントを参考にしてみてください。