マンションや戸建てをリフォームする際には、まとまったお金が必要になることも少なくありません。
そのため「リフォームローン」を利用する方も多いのです。ここでは、リフォームローンの基礎知識や種類、住宅ローンとの違いについて解説します。
リフォームローンとはどのようなもの?
リフォームローンは、住宅の修繕や増改築などの「リフォーム工事費用の支払い」に利用できるローンです。
一般的なリフォーム工事の費用は、50万円から300万円ぐらいが相場です。しかし、大掛かりなリフォームになると、1000万円以上の費用が掛かることも少なくありません。
リフォームローンを利用すれば、予算の都合で難しかったリフォームができるようになるなど、多くのメリットが得られます。
リフォームローンには2種類ある!
リフォームローンには「無担保型」「有担保型」の2種類があります。ローンを組む前に、それぞれの特徴を把握しておきましょう。
無担保型リフォームローン
無担保型リフォームローンは、金利相場が2~5%、借入限度額は500万円から1000万円となっています。 担保なしで借りられることや審査が比較的簡単なこと、保証人が要らないことも多いのが最大のメリットです。
ただし、無担保型は有担保型のリフォームローンと比較すると「金利が高く借入限度額も低い」という注意点があります。また、借入期間(最長10~15年)についても有担保型より短くなっていますので、こちらにも留意が必要です。
無担保型は担保登録の際に発生する事務手数料などの諸費用が不要なので、リフォーム費用が100万円を下回るようであれば、無担保型リフォームローンのほうが適しています。
有担保型リフォームローン
融資の際に借主が銀行側に対し、土地や建物、保証人などを提供することを「担保」といいます。この担保があるリフォームローンを「有担保型リフォームローン」と呼んでいます。
有担保型リフォームローンは、金利相場がおよそ1~2%で、短期・長期固定金利、変動金利から選ぶことができます。
最大1億円まで借入ができるうえ、借入期間も最長35年までと、無担保型に比べると返済計画が立てやすいのも特徴的です。ただし、融資を受けるには所定の審査が必要となります。
リフォームローンと住宅ローンの違いは?
審査基準が厳しい住宅ローンに対し、無担保型リフォームローンは審査のハードルも低めに設定されています。
借入は20歳~70歳まで、完済時は20~80歳まで借りられるほか、勤続年数が1~2年以上、年収は200~300万円以上あれば融資が可能です。
また、住宅ローンでは建物と土地に担保の権利である「抵当権」を設定する必要がありますが、無担保型リフォームローンは抵当権を設定する必要がないのも大きな違いです。
一方、有担保型リフォームローンを住宅ローンと比較すると、借入限度額や借入期間などの共通点も多いといわれています。ただしリフォーム特有の審査基準があったり、金利が住宅ローンよりも1.5%~3.5%以上高くなったりするなどの違いがみられます。
リフォームローンを申し込む際には、まず相談を
有担保型のリフォームローンはしっかりとした審査に通らないと融資を受けることができません。そればかりか、もし審査に落ちてしまうと、金融機関へ信用情報として残ってしまうことにもなります。
審査落ちを避けるためにも、銀行窓口で相談したり、インターネットを利用して仮審査をしてもらったりといった対策をおこないましょう。